トヨタバッテリーの品質
品質を守る体制を構築
品質部門が中心となり、万が一不具合が発生した場合は、速やかに再発防止策を実施し、情報をフィードバックすることで以降の未然防止を図ります。
また、常に品質状況を監視することで、全社一丸となって品質保証活動を推進しています。
取り組み
全社的な品質保証活動を
企画推進
過去の事例をもとに
品質向上に努め不具合を
未然に防ぐ
発生した不具合に
速やかに対処し
原因を究明
品質基本理念
当社の使命は、電池事業を通じて、常に次世代のモノづくりに貢献するとともに、社会環境の維持向上と省エネルギー化に寄与することである。私たちは、「品質は企業の命」と認識し、何よりも製品やサービスの品質を優先するとともに、国・地域に根ざした事業活動を展開し、世界のお客様に電源システムを提供することで、調和のある企業成長を目指す。
品質への取り組み
徹底した管理体制で
リスクを減少
バッテリー製品の最たる敵は、異物混入です。目に見えないたった数ミクロンの異物が混入することで、不具合が発生してしまう可能性があります。当社では、異物が混入した事例を徹底的に解析し、現場でのリスクレベルによるエリア区分や、全社員に対しての認定試験制度の導入を実施し、異物混入を防ぐ取り組みを10年以上続けています。お客様に対しても、工場見学の際は一定の研修を受けていただくなどの対策をとることで、リスクを徹底的に排除しており、結果として不具合を10年前の1/100まで減少させることができました。
仕事の標準化と 教育の徹底
製品の品質を担保するためには、それを支える業務の品質を高めていくことはもちろん、全従業員が品質に対して高い意識を持つことが重要だというのが私たちの考えです。
そのために、業務を標準化し誰が作業をしても同じクオリティーを出せるようにしたり、全従業員が高い品質意識と業務改善を常に意識できるよう、社員教育を徹底しています。教育の一環として、本社および宮城工場には24時間常設の「品質学習館」を2021年に開設。全従業員を対象に、品質向上に対する活動事例や市場不具合を起こした際の影響や対応を展示し、学ぶことで全社を挙げて高い品質意識の醸成に取り組んでいます。
世界規模で安心を実現
現在、当社の電池が搭載された車が世界各地で使用されています。海外で不具合が発生した場合、ニッケル水素バッテリーは海外からも回収可能ですが、リチウムイオンバッテリーは火災につながる危険性があり、輸送が困難な状況です。そのため、海外で不具合が発生した場合、現地で解析するか、安全な状態となるまで解体してから、日本へと輸送する必要があります。トヨタ自動車から受け継がれてきた「EDER(Early Detection and Early Resolution=品質問題を早期に発見・改善し、顧客にフィードバックすること)」を実現するためにも、現地で解析できる体制を整備しています。
全社員から 品質スローガンを募集
各社員が品質向上を自発的に考え、自分ごととして実践するために品質スローガンを全社員から募集し、設定しています。スローガンを更新し続けることで、社員の意識を高め続けることを目的としています。
変わる時代に変わらぬ信頼、
みんなで届ける安心品質
「品質管理優秀賞」、
「品質管理優良賞」を受賞
これまでの取り組みが評価され、トヨタ自動車株式会社から、品質活動で成果をおさめたサプライヤーに贈られる「品質管理優秀賞」を6回、「品質管理優良賞」を6回受賞することができました。今後も継続して受賞を目指し、品質向上に取り組んでいきます。